ドライビングコーチ

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2008 Formula Renault UK Championship

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トレーニング・・腕を磨け!磨け!磨け!

トレーニング(コーチング)とは?

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英国は、モータースポーツの故郷といわれるように、非常にモータースポーツが盛んです。 そして日本にはない、レーシングドライブを教えるコーチのシステムがあります。 コーチは公認ライセンスを持っていて、各地のサーキットやレースチームと同行してドライバーにコーチしています。 この中にレースドライバーを専門に教えるレーシングコーチがいます。 僕の師匠であるコーチは、ロブという人で、英国でも有数のレーシングコーチとして知られているそうです。F1チームの仕事で、F1ドライバーのドライビングチェックや、若手の技量チェックなども行っている人で、この人の名前は、どこのチームでも「ああロブね」というように有名です。 僕がカートからのステップアップ以後、師匠として教えを受けています。 この前、日本でもF1の雑誌に出ていたと聞きましたが、「納得」の親父です。ただ、とにかく忙しい人で予約する事も大変なのが実情です。

どのように教えるか?

コーチは、いつも空港跡地(といっても時々飛行機が着陸するぞ。昨年は、バルカン爆撃機のレストア飛行をしていた。敷地内に保管してある)をつかったコースで、だだっ広いコースに、パイロンでコース設定し、練習します。 普通の乗用車を使って、横にコーチが同乗し、走りながらドライビングの指導を受けます。コース自体は、1周で2分程度。 IMG_0364_1.JPG
これだけ聞くと、日本の教習所のちょっと大きい版を想像するかもしれません。 まぁ基本は同じです。

コーチが何故コーチであるのか。

1日のスケジュールは、コースで会って、朝飯?を一緒に食べながら、お茶を飲んで最近の様子などを話すのんびりしたものから始まります。 ここで、自分が特に教わりたい事があれば、今日は「コレ」を教えてもらいたいとお願いします。 まぁ、初めての時は、まだフォーミュラフォードにすら乗ったことがなく、「それじゃ、自動車教習からね」という具合でした。 最近は、ルノーのテストの状況などを話して、ああだこうだと説明すると、「そんじゃ、今日はこれをしよう」というように、その日のポイントを決めます。 その後、車(一般車)に一緒に乗って、コーチの運転でまずコースの説明を受け、その後、コーチが模範走行します。 (走りながら、ハンドルはこう切る、ブレーキは、アクセルは、ここをこうして、こう注意して、何タラかんたらととにかく早口で説明する!) その後、コーチが数周全開アタックします。 これがキモ! とにかく速い。 IMG_0373_1.JPG一般車といっても直線では、限界まで速度が出ますし(といっても180−190キロ)、そこからフル減速で、ターンして、おまけに360度旋回、次はスラロームというようなもので、教習所との共通点は、「一般車」に乗っているという事だけ、後は「とにかく速く走る」だけです。 

このコーチのタイムを追いかけて、あとはひたすら走ります。 途中、突然雨が降る事も多いですが、雨が降ると、「ちょい待ち、基準タイムを作ろう!」と言って、コーチが「軽く」走り、「遠い、遠い基準タイム」を設定してくれます。 そして、またまたアタックが続く・・・・・。CIMG0025.JPGこの人がロブです。最初は知りませんでしたが、F1ドライバーのコーチングをするほどの有名な人でした。師匠であり、メチャクチャ速い!
といっても一般車なので、数周であっという間にブレーキがフェードしますので、数周ごとにクーリングラップをして、その間に、またいろいろ指導を受けます。 4輪の荷重の配分の意味や、操作の基本とその理由など、とにかく勉強になります。 数年前カートから4輪を始めた頃に、はじめてロブに教わりましたが、カートの走り方が何故ダメなのか、日本人の陥りやすいクセなど、いろいろ教えてくれました。 その話しの間に、超有名ドライバーの昔話などが入り、厳しいながら、とても楽しいものです。
と言いつつ、とにかく、ひたすらアタックして、毎週タイムを計測しています。 その上で、タイムが近づいてきたら、「ちょっと交代」といって、コーチがまたアタックします。これがさらに速い!! 「うーん、まだまだ甘いねぇー」と言われ、あっという間に、目標タイムは遙かかなたへ・・・。再度交代して、アタック!! を繰り返して、目標タイムを追います。 「おっさんなんでこんなに速いの?」

トレーニング終了・・道は長い。

というようにトレーニングはだいたい3−4時間続きます。 いいかげんタイヤもへたってくるし、ブレーキもへたりだします。 まぁ、とにかく限界までの全開走行でぶっ飛ばすのですから、当然でしょう。 車も、FFだったり、ディーゼルだったり、ガソリンだったり、毎回違います。IMG_0360_1.JPG

最初は、一般車でどこまで練習になるの?とも思いましたが、乗って数周で理解しました。 おっさんの横で、本気のアタックに同乗していて、90度コーナーや、全開ターンを見れば、嫌でも納得します。 恐ろしい速さで運転しながら、「ブレーキはこうだ、ステアリングの切り方はこうだ、ほらサスペンションが動くだろう、ここで加速だ・・・・」と話せる事自体すごい!! さらに自分の運転中は、とにかく隣から、「XXXがダメ!!! 遅いぞ、ここはXXXだ!!! 車があばれてるぞ!!」と、とにかく徹底して言われます。 またその早口な事で、これを理解するだけで大変。 ルノーでサーキットを走るのも疲れますが、真横でタイムアッタクしながら、とにかくあれこれ指導されるのも大変です。 
といいつつ、1日終了。 いつも最後は、「よーし最後、気合い入れてアタックしろよ」と言われて攻めるのですが、結果は、・・・・・。 「うむー、あそことあそこは良くなったぞ。それと英語も良くなったなぁ。 次こそ追いつけよ!」という事で、終わります。 そして「オレに市販車でも勝てないようじゃ、とてもレースで勝てないぞ!」と言われつつ、「今度は勝つ」と思う次第でした。 道は遠い。 それにしてもオッサン、速すぎ。

(笑い話ながら、数年前、初めてロブに教わった時に、たまたま、同じコースであるレーシングチームが新人にフォーミュラルノーのテストをさせていました。 だいたい市販車とフォーミュラルノーが一緒に走ることもあり得ませんが、なんとオッサンは、直線で激しい勢いで抜き去っていたルノーにコーナーで追いついてしまい、出口で後ろを煽っていた・・・・。 その時の一言・・・「クラクション鳴らすか?」でした。 ルノーのドライバーがへっぽこというか、オッサン恐るべしというか・・・。因みに、その時の車は、ルノーのメガーヌ(の普通の奴)、おまけに僕と、オッサン&まだ英語がしゃべれなかったので、通訳付きで3名乗車・・・。 一般車が、コーナー出口で、フォーミュラルノーの後ろを煽るのは、後にも先にも、この時だけ。 ぎょっとしてラインを開けた、ルノーのドライバーが悲しい・・・・)